ある経営者の方とお話しをしていて、箱庭療法は経営者に向いているのではないかと言われた。
経営者は決断しなくてはならないことの連続だ。だから占いに頼る人もいる。
決断に迷っている人が箱庭療法体験に来てくださったことがある。
自分の進む道についてAにするかBにするかを悩んでいる人がいた。その人の作った箱庭は、2つのゾーンがあり、そしてその人は、2つのゾーンを超えたところを向いている飛行機のフィギュアを置いていた。
この人にとって、進路をAにするかBにするかはさして問題ではないと思われた。AであってもBであってもそれをさらに超えたところをこの人のこころは見つめており、そこに行くことができる。そう、読み解いた。
このように、箱庭は迷える人に答えをくれることがある。そしてそれは、あなたの心が出した答えだ。
経営者の方が箱庭療法体験に来てくださったこともある。
その方は、自分のビジネスプランをテーマに箱庭を作っていった。
視覚化されることで、何が必要なのかがわかる。箱庭というのは不思議なもので、これは違う、これがしっくりくる、というのをこころが教えてくれるのだ。
フィギュアを置いていく中で、現実にいる誰が自分の仲間になってくれそうかが見えた。
出来上がった箱庭を見ると、道のりはなかなか長そうに思えた。
その人が直感的に置いたもので、自分では気づいていない近道があることがわかった。
自分のこころのどこかが気づいていて、でも意識化されていないものが、こわいくらいに箱庭に表れることがある。
ビジネスの世界で箱庭が活用されている例もある。
某大手広告代理店では、社員研修に箱庭を導入しているそうだ。自分の将来というテーマで箱庭を作るらしい。
まだまだビジネスの世界で箱庭の活用方法はいろいろと考えられそうだ。